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100件近くのセキュリティ欠陥を修正する大規模なOS X アップデート 2010年3月30日

100件近くのセキュリティ欠陥を修正する大規模なOS X アップデート

危険度: 高

2010年3月30日

概要:
  • 対象:
    OS X 10.5.x (Leopard) /OS X 10.6.x (Snow Leopard)のバージョンすべて
  • 攻撃方法:
    悪質なウェブサイトに仕向けたり、様々な種類の悪質なメディア・ファイルをユーザがダウンロードし閲覧するように誘導するなど、攻撃方法はいくつもある
  • 影響:
    その影響は様々だが最悪の場合、攻撃者はユーザのコンピュータでコードを実行し、そのコンピュータを完全に操作できるようになる
  • 対策:
    OS Xの管理者は、セキュリティ・アップデート2010-002または10.6.3アップデートをダウンロードし、テストしてからインストールすること

詳細:
米国時間の3月30日、アップルは現バージョンのOS Xすべてに見られる脆弱性を修正するセキュリティ・アップデートをリリースした。このアップデートは、QuicktimeやCoreMedia、MailなどOS xの一部として搭載されているコンポーネント(43種類ほど)に見られる90件以上のセキュリティ問題を修正している(数字は CVE-IDの情報によるもの)。脆弱性の中には攻撃者がユーザのOS Xを完全に操作できるようにしてしまうものもあるため、ライブセキュリティではこのアップデートを重要と評価しており、できる限り早急にアップデートをインストールすることをすすめる。修正された脆弱性には次も含まれている:
  • QuickTimeコード実行の問題(複数)

    QuicktimeはOS Xに搭載されているビデオやオーディオを再生するマルチメディア・プレイヤーである。Appleによると、そのQuickTimeは細工されたムービーファイルを適切に処理できない点に関与する9つのコード実行問題の影響を受けているという。そうした欠陥はそれぞれ技術的には異なるが、その行動範囲と影響はまったく同じである。ユーザの1人が悪質なムービーを再生するように仕向けることに成功すると(悪質なサイトにそのファイルをホストするなど)、攻撃者は欠陥を悪用してQuickTimeをクラッシュさせたり、ユーザのコンピュータで攻撃用コードを実行したりすることができるようになる。標準設定により攻撃者はユーザの権限でのみコードを実行するが、攻撃者はAppleのアラートで説明されている他の欠陥を利用して自分の権限を昇格させ、ユーザのMacを完全に操作することもできる。


  • イメージ関連のメモリ破損問題(複数)
    オペレーティング・システムが様々な種類のイメージを処理するために役立つOS XコンポーネントがImageIO /Image RAW である。しかし、どちらのコンポーネントも、ある種のイメージ・ファイルを処理する方法に関与する脆弱性の影響を受けている。こうした脆弱性はそれぞれ技術的には異なるが、その行動範囲と影響はよく似ている。攻撃者は有害なウェブサイトでホストする細工済みのイメージ・ファイルを被害者に閲覧させることで欠陥を悪用し、閲覧中のアプリケーションをクラッシュさせるか、被害者のコンピュータで攻撃用コードを実行することができる。標準設定により、攻撃者はユーザの権限でのみコードを実行するが、攻撃者はAppleのアラートで説明されている他の欠陥を利用しユーザのMacを完全に操作できるようになる。

  • ディスクイメージのコード実行問題
    Macコンピュータでソフトウェアをインストールする際に使われるディスクイメージはOS Xのコンポーネントであり、DMGディスクイメージ・ファイルをマウントすることができる。アップルの OS X アップデートは、そのディスクイメージにあるコード実行の脆弱性問題2つを修正している。各問題は技術的には異なるが、攻撃者は同じ方法でどちらも利用することができる。攻撃者は悪質なDMGファイルをユーザがマウントするように誘導し、こうした欠陥を悪用してユーザの権限を持った状態で、そのコンピュータでコードを実行することができる。先の欠陥と同様に、攻撃者は他の脆弱性を利用してユーザのMacを完全に操作することが可能になる。
アップルのアラートはサービス拒否(DoS)欠陥や情報開示問題、クロスサイト・スクリプティング(XSS)の脆弱性など、この他にも様々な脆弱性について説明している。

今回のセキュリティ・アップデートで修正されたコンポーネントは次の通りだ:
    AppKit Application Firewall
    AFP Server Apache
    ClamAV CoreAudio
    CoreMedia CoreTypes
    CUPS curl
    Cyrus IMAP Cyrus SASL
    Desktop Services Disk Images
    Directory Service Dovecot
    Event Monitor FreeRADIUS
    FTP Server iChat Server
    ImageIO Image RAW
    Libsystem Mail
    Mailman MySQL
    OS Services Password Server
    perl PHP
    Podcast Producer Preferences
    PS Normalizer Quicktime
    Ruby Server Admin
    SMB Tomcat
    unzip vim
    Wiki Server X11
    xar

詳細についてはアップルのOS x 10.5.x /10.6.x アラートを参照することをすすめる。 今月初めにアップルがリリースしたSafariのアップデートをまだインストールしていない場合は、それも一緒に入れることをすすめる。


対策:

アップルはこうしたセキュリティ問題を修正するOS Xセキュリティ・アップデート2010-002と10.6.3をリリースしているので、OS X管理者は適切なアップデートをできる限り早急にダウンロードし、テストしてからインストールすることをすすめる。 注意:使用しているOS Xバージョンに対応するパッチが定かでない場合は、OS Xのソフトウェア・アップデート・ユティリティを使用することで状況に適したアップデートを自動的に選ぶことができる。

全ユーザ対象:

この欠陥は様々な悪用方法を有効にすることができる。ペリミター・ファイアウォールが攻撃にかかわる必要のないローカル悪用もある(部署間でファイアウォールを使用している場合は別)。この欠陥は様々な悪用方法を有効にしてしまうため、アップデートをインストールすることが安全策となる。

ステータス:

アップルはこうした問題を修正するアップデートをリリースしている。

参考資料:

この記事はコーリー・ナクライナー(Corey Nachreiner, CISSP)により調査・執筆されました。