Easy management - our secret sauce. Watch the video tour.
HOME > セキュリティ情報 > 主に2Kに影響:Windows EOT Engineの危険な脆弱性 2010年1月12日

主に2Kに影響:Windows EOT Engineの危険な脆弱性 2010年1月12日

主に2Kに影響:Windows EOT Engineの危険な脆弱性

危険度:高

2010年1月12日

【概要】
  • 対象:
    理論的には全てのWindowsバージョン、主にWindows 2000(2K)に影響
  • 攻撃方法:
    悪質なウェブページにユーザを誘導したり、ユーザが悪質なドキュメントをダウンロードしそれを開くように仕向ける
  • 影響:
    最悪の場合、攻撃者はユーザのコンピュータでコードを実行し、そのコンピュータを完全に操作できるようになる
  • 対策:
    Windows 2000の管理者は至急パッチを取り入れること
    その他のWindowsバージョンを使用している管理者は、都合が付き次第パッチを導入すること

【詳細】

毎月恒例、パッチ・アップデートの日に公開された今月唯一のセキュリティアドバイザリで、マイクロソフトは現バージョンすべてのWindowsに搭載されている「Embedded OpenType(EOT)フォント・エンジン」に見られる深刻な欠陥について説明した。

EOTフォント・エンジンは、デザイナーがドキュメントやウェブページに埋め込むことができるEOTフォントを処理するWindowsコンポーネントである。セキュリティアドバイザリによると、このコンポーネントは整数のオーバーフロー問題の影響を受けており、攻撃者はその脆弱性を悪用してコードを実行することができるという。攻撃者は、細工した悪質なEOTフォントを含むドキュメントをユーザが開くように仕向けたり、EOTフォントを埋め込んだウェブページをユーザが閲覧するように誘導したりすることで脆弱性を悪用する。そして、ユーザの権限を持った状態でユーザのコンピュータにて任意コードを実行することができるようになる。また、ユーザにローカル管理者の特権がある場合、攻撃者は欠陥を利用してユーザのコンピュータを完全に操作できるようになる可能性がある。

しかし、多くのWindowsユーザにとってこのリスクが大きく緩和される点が1つある。EOTフォント・エンジンは現バージョンのWindowsすべてにおいて搭載されているが、この欠陥を危険にさらすように実装されているのはWindows 2000(2K)のみである。つまり技術的に見ると、実社会においてこの欠陥の影響を受けるのは2Kコンピュータのみとなる。しかし至急このパッチを導入する必要はないというだけで、2K以外の管理者もこのパッチを導入しておくことをすすめる。

【対策】

マイクロソフトはこうした脆弱性を修正するパッチをリリースしている。この欠陥による深刻な影響を受けているのは2Kコンピュータのみであるため、2Kの管理者は状況に適したパッチを至急ダウンロードしテストしてから導入すること。その他のWindowsバージョンを使用している管理者も、都合が付き次第パッチを導入することをすすめる。

ダウンロード方法については、Windowsの自動アップデート機能を使用して必要なパッチをダウンロードしインストールする方法もある。マイクロソフトのサイトから日本語版をダウンロードするには、「Change Language」のドロップダウン・メニューから「Japanese」を選択すること。
【ウォッチガード・ユーザ】

EOTフォントを含むドキュメントやウェブページにユーザを誘導する方法はいくつもある。WatchGuardのFirebox製品は特定の種類のファイルをブロックすることができるが、正規のドキュメントの多くは、こうしたフォントタイプを使っているため、前述のパッチをインストールすることが主な対策である。

【ステータス】

マイクロソフトは問題を修正するパッチをリリースしている。

【参考資料】
  • マイクロソフトのセキュリティ情報:MS10-001(日本語)

この記事はコーリー・ナクライナー(Corey Nachreiner, CISSP)により調査・執筆されました。