Easy management - our secret sauce. Watch the video tour.
HOME > セキュリティ情報 > 悪性のExcelドキュメントによるOfficeユーザへのリスク 2008年10月14日

悪性のExcelドキュメントによるOfficeユーザへのリスク 2008年10月14日

悪性のExcelドキュメントによるOfficeユーザへのリスク

危険度:高

2008年10月14日


【概要】

対象:

Windows版とMac版のMicrosoft Office最新版(Excel Viewer、Office Compatibility Pack、SharePointを含む)

攻撃方法:
細工したOfficeドキュメントをユーザに開かせるように誘導するなど攻撃方法は多数ある

影響:
様々な結果があるが最悪の場合、攻撃者はコードを実行してユーザのコンピュータを完全に操作できるようになる

対策:
状況に適したOfficeパッチを至急インストールすること


【詳細】

米国時間の10月14日、マイクロソフトはWindows版のMicrosoft Officeに見られる4件の脆弱性について説明したセキュリティ情報を2件リリースした(1つのケースにおいてはMac版Officeにも影響がある)。中にはMicrosoft Excel Viewer、Office Compatibility Pack、SharePointサーバなどに影響を与えている脆弱性もある。脆弱性がもたらす影響はOfficeバージョンにより異なるが、中でも悪質な脆弱性3件はExcelが細工されたドキュメントを処理する方法に関与する。こうした欠陥はそれぞれ技術的に異なるが、その影響はどれも同じである。攻撃者は、細工したExcelドキュメント(.xlsファイル)をユーザがダウンロードして開くように誘導し、その脆弱性を悪用して被害者のコンピュータでコードを実行できるようになる。大方の場合、攻撃者はユーザに与えられているレベルの権限や許可権を獲得できる。また、ユーザにローカル管理者の権限がある場合は攻撃者がユーザのコンピュータを完全に操作できるようになる。

その他の脆弱性が掲げるリスクはExcelの脆弱性に比べて低く、Office XPにのみ影響し、Office XPがいかに「content-disposition」ヘッダを処理するかに関与している。このヘッダに関する詳細についてはマイクロソフトのナレッジ・ベース記事(Microsoft Knowledge Base Article 260519)を参照することを勧める。この問題はユーザが特定のコンテンツをダウンロードしたいか確認する「ファイル・ダウンロード」ダイアログを表示すべき場合においても、ウェブ・ブラウザーがそのヘッダでコンテンツをレンダーできるようにOfficeが許可することに関連している。攻撃者は、この寛容な仕組みを悪用し、ユーザに対してクロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を仕掛けることができる。攻撃者は正当なサイトに行くように見せかけたリンクをユーザがクリックするように誘導し、欠陥を悪用してコンテンツを偽造、情報の漏えいを行ったり正当なサイトでユーザのように行動できるようになる。

各欠陥の詳細について知りたい場合は、セキュリティ情報にある脆弱性の詳細欄を参照することを勧める。
  • MS08-057:Excel問題3件(緊急)
  • MS08-056:Officeの情報の漏えい問題(警告)


【対策】

マイクロソフトはこうした脆弱性を修正するOfficeパッチをリリースしている。状況に適したパッチを至急ダウンロードし、テストしてから適用することをすすめる。

MS08-057

Excelアップデート・ダウンロード先:

日本語版をダウンロードするには「Change Language:」のドロップダウン・メニューから「Japanese」を選択し「Change」をクリックすること。
MS08-056
ウォッチガード・ユーザ:

ウォッチガードFirebox製品の中にはExcelドキュメントをブロックするように設定できるものもあるが、仕事上Excelドキュメントを必要とする企業や組織が大多数であるだろう。このためパッチを導入することが主な対策となるが、マイクロソフトが提供しているパッチをインストールするまで一時的にOfficeドキュメントをブロックすることを検討する必要もあるだろう。

このように、Excelドキュメントをブロックしたい場合はFireboxプロキシのコンテンツ・ブロック機能で .xls拡張子を設定する。手順詳細については次のビデオを参照することを勧める(注:英語音声のみ)。

【ステータス】

マイクロソフトは問題を修正するOfficeアップデートをリリースしている。


【参考資料】

マイクロソフトのセキュリティ情報:MS08-056
マイクロソフトのセキュリティ情報:MS08-057


この記事はコーリー・ナクライナー(Corey Nachreiner, CISSP)によって調査されかかれた記事です。