2017/12/14

2018 年のセキュリティ予測 – 主要暗号通貨の価値が失われる

2017 年 12 月 14 日 編集部記事

2017 年も、サイバーセキュリティにとって恐ろしい一年になりました。マルウェアは過去最高を記録し、世界的なランサムウェア被害は 50 億ドルを超えると予測され、1 日に 500 万件以上の割合でハッカーによってデータレコードが盗まれています。今年だけでも、米国の諜報機関からの偵察ツールの流出、選挙戦関連のハッキング、国家主導のランサムウェア、グローバルな IoT ボットネットなどの重大事件が数多く発生しました。Shadow Brokers、WannaCry、Petya、CIA Vault 7、Mimikatz などの言葉が次々と登場し、毎日のように新たな名前を見かけるようになりました。

このような過酷な状況の中で、世界中のセキュリティーベンダが、サイバー犯罪から組織を保護する新たなソリューションの開発に取り組んでいます。そして、多くの組織がこれらの多層型防御を実装することが、デジタル環境全体のセキュリティ強化につながります。

来るべき 2018 年に、我々はどのような新たな課題に直面することになるのでしょうか。この疑問の答えを見つけようと、あるハッカーの隠れ家に潜入したウォッチガードのチームが、2018 年サイバー攻撃ロードマップ計画のセッションの録画に成功しました。このビデオによって、IoT ボットネットの大規模化や効率化、さらには、サイバー保険を使った現金化といったハッカーの計画が次々と明らかになります。このセッションについては、ビデオクリップで順番にご紹介する予定です。

最初のビデオクリップを見ると、どうやら彼らは、今すぐ現金を手に入れる必要があるようです。暗号通貨の価値が高騰し、Bitcoin、Ethereum、Litecoin のコインが数十億ドル相当の価値を持つようになったことで、彼らは浮足立っているようです。2016 年に発生したハッキングで、1 億~ 5 億ドル相当の Ethereum に永久にアクセスできなくなったことがありましたが、来年は、新たなブロックチェーン機能の脆弱性がハッカーに悪用される恐れはあるのでしょうか。仮に悪用されるようなことになったとすれば、ハッカーが多額の富を手に入れ、その暗号通貨の価値が失われることになるでしょう。

詳細は、ビデオをご覧ください。

2018 年セキュリティ予測の全文は、www.watchguard.co.jp/resource-center/2018-predictions を参照してください。