ケイバブック様

競馬専⾨紙・週刊誌などを製作するケイバブックは2008年より9年間連続して、一般社団法人日本競走馬協会が主催する⽇本最⼤のセリ市「セレクトセール」の報道関係者向け専⽤ブース「プレスセンター」の運営業務を受託しています。2010年より、7年間にわたり、同イベントにてWatchGuardの統合セキュリティアプライアンスが、毎年報道関係者のためにセキュアに保護されたインターネットアクセス環境を提供している。

ウォッチガード製品は実績ある信頼性の高いセキュリティ機能を有していること、そしてセキュリティ機能をフルに稼働させた状態でも、ネットワーク性能を落とさない基本性能の⾼さを評価されている。ケイバブックでは、⾃社内ネットワークのセキュリティ対策にWatchGuard製品を継続して利用し、ネットワークトラフィックの可視化やレポート機能も含め幅広く活用している。今回、社内システムを担当する⽮島秀也⽒に話を聞いた。

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■競馬業界の先駆者ケイバブック

― ケイバブックについてお話いただけますか。

ケイバブックは、中央競馬や北海道・南関東などの一部地⽅競馬を中⼼に競馬予想を専⾨とした媒体「競馬ブック」、「週刊競馬ブック」、「競馬四季報」などを発⾏しています。このほか、会員向けの競馬サイト「競馬ブックweb」の運営や、スマートフォン向けアプリ「競馬ブックSmart」も提供。これらのオンラインサービスでは、出⾺表や勝⾺予想のほか、トラックマン(取材記者)によるレース予想など、多くの情報が閲覧できるようになっています。 また⽇本最⼤の競⾛⾺セリ市である「セレクトセール」の協⼒企業の⼀つとして、同イベントのセリ名簿を制作 しているほか、現地で報道関係者に電源やインターネット回線を開放する「プレスセンター」の設営、運営も担当しています。

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セレクトセールとは?

セリ市会場の一角のプレスセンター

セリ市会場の一角のプレスセンター

セレクトセールは、1998年に創設された⽇本最⼤の競⾛⾺セリ市(※一般社団法⼈⽇本競⾛⾺協会が主催)です。北海道 苫⼩牧市の「ノーザンホースパーク」で毎年7⽉に開催され、500頭前後の競⾛⾺が上場し、平均⼀頭3831万円(2016年実績)で取引されています。 2006年には⽇本最⾼額の6億円取引が⾏われたほか、2016年では取引総額が149億円にも上っていることから、 国内外問わず注⽬を集めています。

■巨⼤なセリ市を⽀えるWatchGuard Firebox

― WatchGuard製品を導⼊するきっかけはそもそもどのようなものでしたか。

弊社がセレクトセールの協⼒企業になったことがきっかけです。 2006年の同セリ市で、6億円で取引された⾺が誕⽣し、業界で話題となりました。当時の報道関係者は、6億円取引という⼤ニュースを⼀刻も早く⾃社に伝えなければなりませんでしたが、当時のインターネット環境が不十分だったため⾮常に苦労しました。現在、主催者である⽇本競⾛⾺協会は、いつ何が起こっても報道関係者が情報を確実に瞬時に伝えられるように、⾼速・⼤容量の光回線を導⼊し運営を行っています。2007年に⽇本競⾛⾺協会が準備していた「プレスセンター」を、弊社にて運営を担当しています。 運営を代⾏する弊社としては、報道関係者がよりセキュアにインターネット環境を使⽤できるようセキュリティ⾯の強化に取り組んでいます。

― セキュリティ製品を選定するに当たり、想定していた要件はなんですか。

さまざまな製品を検討した中で、 要件をクリアしていたのがWatchGuard製品でした。

さまざまな製品を検討した中で、
要件をクリアしていたのがWatchGuard製品でした。

さまざまな製品を検討した中で、弊社の想定した要件をクリアしていたのが WatchGuard製品でした。以前に使⽤していた製品では、スパムメールをブロックする機能が搭載されていなかったほか、トラフィックのレポート出⼒機能が不十分だったため、下記要件を満たす製品を探すに至りました。

(1)製品の導⼊、運⽤がしやすいこと
(2)様々な脅威に対応できる多様なセキュリティ機能を備えていること
(3)わかりやすいレポートをスムーズに出⼒できること

セレクトセールの開催期間はわずか3⽇(現在2⽇間)であることに加え、準備期間も限られるため、設置すればすぐに稼働する製品であることが必須条件でした。また、報道関係者の端末を守るために、スパムチェック/ブロックやファイアウォールなど、豊富なセキュリティ機能を持ち、主催者への報告もしやすい視覚的に優れたレポーティング機能を搭載している製品が望ましかったのです。 さまざまな製品を検討した中で、これらの要件をクリアしていたのがWatchGuard製品でした。2008年には「Firebox e-Series」をプレスセンターに採⽤し、直近の今年2016年では「Firebox M400」で運用を行いました。WatchGuard製品を選択してから9年間にわたり、一度も問題なく運営を行ってきました。

■プレスセンターでの実績から⾃社にも導⼊

― 効果のほどはいかがでしたでしょうか?

ケイバブックの社内システムを担当する矢島秀也氏

ケイバブックの社内システムを
担当する矢島秀也氏

要件通り、製品をすぐに設置し、稼働させることができ、1台でルーティングから豊富なセキュリティ機能を網羅していたことが魅⼒的でした。スパムなどの検知結果をグラフで表⽰するレポーティング機能は、視覚的にわかりやすい上に、PDF出⼒もでき、期待以上の働きを⾒せてくれました。特にファイアウォール機能は、⾼い処理性能を持ち、回線速度に影響を与えない結果となり、⼤変満⾜しています。
かれこれ4年ほど「Firebox X Peak」の使⽤を続けていたのですが、これまで⼤きな障害を起こしたことは⼀度もありません。現在では現⾏製品の「WatchGuard Firebox M400」をプレスセンターで使⽤していますが、パフォーマンスの向上から安⼼感が増しました。

プレスセンターでの実績から、弊社の⽀社やデータセンターにもWatchGuard製品を導⼊しました。弊社が提供しているWebサービスでは、10万 ユーザーを超える会員様の情報も管理しているため、セキュリティの強化は喫緊の懸案事項でした。プレスセンターでの実績は⾼く評価していたので、すぐに導⼊を決めました。

■問題が起きても即座に解決できる⼿厚いサポート

― 満⾜されているとのことですが、不満を感じた点などはありませんでしたか。

トラフィックの詳細な情報を分析できるので弊社の担当者は⼤変重宝しています。メニューやレポート機能なども⽇本語化されており、不満は⾒当たりません。さまざまな問題に対して、真剣にしっかりサポートしてくれる点が、 WatchGuardの⼤きな魅⼒だと感じています。

■今後は処理速度の向上と機能の追加を期待

― 最後に今後WatchGuardに対して期待していることをお聞かせください。

最近では、Webメールの使⽤頻度が増したほか、プロバイダ側のチェック体制が強化されているため、スパムメー ル⾃体は、減ってきていると感じています。ただ、未だにスパムメールの脅威は⼤きいと感じていますので、さら に検知能⼒や、レポートの更新頻度を向上させてくれると嬉しいです。少々わがままかもしれませんが、サーバーレスでアプライアンス⼀台で利⽤できる機能をさらに追加していただけることを今後も期待しています。