2016年 2月 19日　COREY NACHREINER 著

Apple の CIO であるティム・クック氏が今週、死亡したテロリストの iPhone のロック解除に必要な情報の提供を求める裁判所命令に従わない理由を説明する文書を Apple ユーザー向けに公開しました。このニュースを聞いて、「Apple ユーザーではないから関係ない」、「自分には影響ないし、テロリストをぜひとも捕まえて欲しいものだ」と考える人も多いでしょう。このニュースで問題になるのは、この件が前例となって、誰もが今後、影響を受ける可能性がある点にあります。今日のビデオでは、この問題の詳細と、我々にも無関係とは言えない理由についてお話します。また、参照資料でご紹介する、ティム・クック氏が発表した文書などもぜひお読みください。

（エピソードビデオの長さ: 8:01）

YouTube へのダイレクトリンク：https://www.youtube.com/watch?v=IIVHl-tO0BQ

エピソードの参照情報

• ティム・クック氏が Apple ユーザーに対して発表した、FBI の捜査協力要請に関する文書 – Apple
• FBI が古い法律を根拠に Apple に協力を要請 – Slate
• 米国裁判所による Apple に対する命令 [PDF] – Document Cloud
• FBI と Apple の対立に関する議論 – Bloomberg View
• FBI の要請で根拠とされた法律、All Writs Act とは – Daily Dot
• この問題に対する米国議員の反応 – Techdirt
• 有名なハッカーによるこの問題に対する見解 – Fox News
• 他の技術関連企業も Apple を指示 – ZDNet
• 暗号化製品のロックを解除してもテロ活動は制限できず – Schneier.com
• 追加情報：ロスアンゼルスの下院議員によるこの問題に対する反応 – House.gov
• 追加情報：テロリストの iCloud パスワードを勤務先がすでにリセットしていたことが判明 – Gizmodo
• McAfee 氏が Apple の協力がなくても iPhone のロックを解除できる主張 – Uber Gizmo

－ Corey Nachreiner, CISSP （@SecAdept）