株式会社ソフトクリエイトホールディングス

WatchGuard Firebox 導入事例

ネットワークの高速化に合わせて
ゲートウェイセキュリティを新たに強化

株式会社ソフトクリエイトホールディングス(以下ソフトクリエイトHD)は、1983年にパソコンショップからスタートした企業で、現在では株式会社ソフトクリエイトをはじめとして4つの事業会社を傘下にビジネスを展開しています。オンプレミスやクラウドのシステムインテグレーション、ならびにe コマース向けのソリューションやワークフローの開発・提供が事業の柱となっています。システムインテグレーションは、顧客企業から情報システムに関する構築やサポートをフルアウトソーシングで受託することを強みとしています。

 

【導入企業プロフィール】
顧客 株式会社ソフトクリエイトホールディングス
業種 システムインテグレータ
地域 東京都
導入製品 WatchGuard Firebox M4800

課題

2020年3月、ソフトクリエイトHDでは新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣の発出に伴い、全社でテレワークを促進することとなりました。しかしそれに伴い、通信量の増大によるパフォーマンスの低下が発生し、「社内のコミュニケーション基盤ツールとして使用していたMicrosoft Teams において、Web 会議の映像劣化や音声が途切れるといった問題が頻発していました」と、株式会社ソフトクリエイトホールディングス 情報システム部長の長尾 聡行(ながお としゆき)氏は語ります。

そこで、インターネット回線の10Gbpsへの増速、および同様に社内ネットワークでも10Gbps 化を実現すべく検討を開始すると共に、ゲートウェイセキュリティ製品についてもさらに強化し、必要なセキュリティレベルを維持しながら、最大限のスループットを発揮できる性能を持つUTMアプライアンスを導入する方向で調査を開始しました。

ソリューション

ソフトクリエイトHDでは、以前からウォッチガードのFireboxアプライアンスを社内で利用してきた実績があり、同製品に対する信頼も厚かったため、新たな高速ネットワーク環境におけるUTMアプライアンス製品としてFirebox M4800(HA 構成)の導入を決定しました。

導入

ソフトクリエイトHDはFirebox M4800の導入を2020年11月に決定し、その後わずか1ヵ月で既存のUTM製品からのリプレースを完了させることができました。「ウォッチガードのFireboxは全てのモデルで同じファームウェアを採用しており、標準提供される専用管理ソフトウェアWatchGuard System Managerを利用することで、別モデルへのコンフィグの移行を容易かつ確実に行うことができるようになっています。また、これらの作業はFireboxの実機に接続せずに、PC上で事前に行うことができます。このツールを活用し、既存製品からFirebox M4800へのコンフィグ移行をわずか数分で終えることができました」と、今回導入を支援した株式会社ソフトクリエイト 技術本部/上席技師の菊池 一裕(きくち かずひろ)氏は説明しています。

また、Firebox M4800のサブスクリプションライセンスは総合的なセキュリティ機能を提供するTotal Securityを選択し、アンチウイルスや不正侵入検知・防御(IPS)、Webフィルタリングなどの基本的なUTM機能による既知の脅威対策に加えて、「APT Blocker(クラウド型次世代サンドボックス機能)」や「インテリジェントアンチウイルス(AI)を活用したマルウェア対策機能」を同時に稼働させることにより、未知の脅威対策も強化することができました。また、「DNSWatch(DNSファイアウォール機能)」を利用してフィッシングサイトへのアクセス制御を行うとともに、標準提供されているトレーニングサイトで社員にフィッシング対策の重要性を理解してもらい、セキュリティ教育を行うことも可能になりました。

さらに、Total Securityライセンスに含まれるクラウド型の見える化ツール「WatchGuard Cloud Visibility」を用いて、Firebox M4800からのログデータを収集・可視化し、日々のセキュリティ状況の把握やインターネットアクセスのトラフィック監視、レポーティング等に活用しています。「Total Security ライセンスには多数の機能がパッケージ化されており、コストパフォーマンスが高く大変満足しています。また今回導入したFirebox M4800は2 台で冗長化していますが、ウォッチガードのFireboxにはHA専用モデルがラインナップされており、低コストで冗長構成が組める点も気に入っています」(長尾氏)。

 

導入構成概要図

 

 

株式会社ソフトクリエイトホールディングス 情報システム部長 長尾 聡行 氏(左)
株式会社ソフトクリエイト 技術本部/上席技師 菊池 一裕 氏(右)

 

効果

Firebox M4800 を導入し、社内ネットワークを刷新したところ、Web 会議の問題は解消しました。「ソフトクリエイトHDの社内行事において、グループ会社を含む全社員約700名がオフィスで一斉にMicrosoft Teamsへアクセスしましたが(約6Gbpsのトラフィック)、従来のような問題が生じることなく快適に利用することができました。また、高速なネットワーク環境を維持しながら、Firebox のセキュリティ処理スループットの性能も大変高いことに満足しています」(長尾氏)。

今後

今回、株式会社ソフトクリエイトがソフトクリエイトHDへのFirebox M4800 の導入を支援しましたが、取り扱うIT製品をまずは自社で利用し、ユーザ視点からその製品の善し悪しを十分理解し、ノウハウを得た上でお客様に提案する、という考え方を持っています。また同社では少しでもお客様に役立つことを目的として、一般企業の情シス部門向けに、情シスが抱えるITインフラやネットワーク、セキュリティの悩みを解決するメディアサイト「情シスレスキュー」というWeb サイトも運用しています。「今回の自社導入で得られたウォッチガード製品のユーザとしての視点で得た知見を元に、さらなるソリューションを開発し、お客様へのサービス展開を強化していきたいと思っています」(菊池氏)。

WatchGuard Firebox M4800

 

【WatchGuard Technologies について】

WatchGuard® Technologies は、ネットワークセキュリティ、セキュア Wi-Fi、多要素認証、高度なエンドポイントプロテクション、ネットワークインテリジェンスを提供するグローバルリーダとして、全世界で約 10,000 社の販売パートナーとサービスプロバイダより80,000 社以上の企業にエンタープライズクラスのセキュリティ製品とサービスを提供しています。ウォッチガードのミッションは、中堅・中小企業や分散型企業を含むすべての企業がエンタープライズレベルのセキュリティをシンプルに利用できるようにすることです。本社を米国ワシントン州シアトルに置き、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地区、中南米に支社を展開しています。日本法人であるウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社は、数多くのパートナーを通じて、国内で拡大する多様なセキュリティニーズへのソリューションを提供しています。詳細は https://www.watchguard.co.jp をご覧下さい。