最新のファイアウォールによるセキュリティの強化:MSP 向けのガイド
MSP が、最新のファイアウォールと XDR を活用してクライアントのセキュリティを強化し、デバイスのサポート終了(EOL)によって生じるリスクからネットワークを保護する方法をご確認ください。
2026 年 1 月 9 日、Sam Manjarres 著
サポート終了(EOL)を迎えたネットワークデバイスは、多くの組織が見落としがちな重大なリスクとなっています。ベンダーからサポートが受けられなくなるだけでなく、こうしたデバイスはますます高度化するサイバー攻撃に対して「開かれた扉」となっています。CSO による最近の分析では、セキュリティ侵害の 3 件中 2 件が、古いファイアウォールやネットワークデバイスに起因していることが明らかになりました。これらのデバイスでは、パッチが適用されないままのファームウェアが放置されており、既知の脆弱性が攻撃者に悪用されています。
MSP にとって、このような状況は課題としての側面だけではなく、クライアントインフラを近代化するための重要な機会でもあります。EOL となったデバイスを置き換えるときには、単にハードウェアを入れ替えるのではなく、環境全体にわたって脅威を「予防・検知・対応」できるセキュリティアーキテクチャを再設計して取り入れることが重要です。
暗号化トラフィックのディープインスペクションなど最新の標準や機能に対応していない古いファイアウォールやアクセスポイントは、重大なセキュリティ上の弱点となります。今こそ行動を起こし、クライアントのセキュリティを守る優れた MSP としての立場を確立する時です。
監査と適正なサイジング
アップグレードを開始する前に、包括的な監査の実施が不可欠です。具体的には、ハードウェアインベントリを確認し、ネットワークトラフィックフローを分析して、制約条件、ピーク時の負荷、潜在的な脆弱性を特定します。さらに、各デバイスの実効スループット、高負荷時の応答時間、処理可能な同時接続数といった指標を測定する必要があります。これらのデータをもとに、現在の要件を満たすだけでなく、MFA(多要素認証)に対応する VPN やハイブリッドワーク環境といった今後導入するサービスにも拡張して対応できる適切なハードウェアを選定できます。
アップグレードからサービス拡張へ
次世代ファイアウォールを活用することで、MSP は包括的で一貫性のあるネットワーク保護を提供できるようになります。これには、セキュアな Wi-Fi、インテリジェントなセグメンテーション、そしてクラウドベースの一元管理が含まれます。基本的な機能しか提供しない従来型のソリューションと比べ、このテクノロジーは運用ミスを減らし、ポリシーの一貫した適用を保証し、インフラ全体にわたる自動アップデートを容易にします。その結果、古いハードウェアやソフトウェアによって発生することの多いセキュリティギャップを解消できます。さらに、XDR を活用して、ファイアウォール、エンドポイント、アクセスポイント、認証といった複数のネットワークレイヤーにまたがるイベントを相関分析することで、インシデントの検知と対応を迅速化できます。その結果、運用効率の向上と、クライアントに対するより強固なセキュリティが実現します。このような可視性、制御、アジリティの組み合わせにより、MSP はリスクを先回りして予測し、高付加価値なセキュリティサービスを提供できる戦略的パートナーとしての立場を確立できます。
現在では、MSP がクライアントのインフラを計画的に近代化するために設計されたプログラムも提供されています。これらのトレードアッププログラムは、インフラ刷新によって得られる明確なメリットをわかりやすく示すものです。単に老朽化したデバイスを置き換えるだけにとどまらず、以下のさまざまな機能においても大きな飛躍を実現します。
- サービスの強化:
高度なテクノロジーを統合することで、マルウェアのプロアクティブな検知、IPS シグネチャのカバレッジ拡大、リモートワークやクラウド環境を含む分散環境を対象に、デバイスとユーザーを横断して統合的に管理・保護するソリューションを実現します。 - パフォーマンスとスループットの向上:
ユーザーエクスペリエンスを低下させることなく、より多くの暗号化トラフィックを検査できる能力を獲得し、高負荷時でもシームレスで高度な保護機能を提供します。 - 高度なリモートアクセス:
RDP セッションや暗号化された TLS 接続を最適にサポートし、ネットワークの安全性を損なうことなく、安全なリモートワークやリモートサポートを可能にします。 - 新しいファームウェア機能:
旧世代では利用できない、最新モデル専用のセキュリティおよび管理機能を取り入れます。
MSP は、単なるハードウェアの更新に留まらない重大な変革の時期を迎えています。クライアントのセキュリティ戦略を進化させ、より効率的でレジリエンスの高いインフラを設計し、ネットワークを確実に保護する優れたアドバイザーとしての役割を強化することが求められています。今こそ、他社との差別化を図り、インシデントを減らし、運用効率を高め、各クライアントの成長に合わせて拡張可能なプラットフォームで、より多くのマネージドサービスを提供する絶好の機会です。