2026/01/14

予防はサイバーセキュリティの新たな柱か?

予防重視のサイバーセキュリティによってエンドポイントを保護し、デバイスやデータが侵害される前に攻撃を阻止してください。
2026 年 1 月 14 日、Iratxe Vazquez 著

長い間、サイバーセキュリティは、検知と対応という 2 つの重要な取り組みを中心に構築されてきました。しかし、自動化された攻撃や高度なマルウェア、AI を悪用した脅威の登場により、攻撃が発生した後に対応するだけではもはや脅威を防ぐことができないことが明らかになっています。今日の攻撃は迅速に進行し、多くの場合、検知された時点ですでに被害が発生しています。これは目新しい話ではありません。組織はリスクを先回りして特定し、インシデントが発生する前にシステムを保護する必要があります。

ガートナーによると、予防を重視したサイバーセキュリティソリューションは 2030 年までに IT セキュリティ支出の 50% を占めると予測されており、予防が現代のサイバーセキュリティにおける中核的な柱になりつつあります。さらに、世界経済フォーラム(WEF)の「2025 年のグローバルなサイバーセキュリティの展望」では、新たな脅威からシステムを守るため、リスク評価などのプロアクティブな対策に着手している組織はわずか 40% にとどまっていると報告されています。

この変化は、「Gartner MDR マーケットガイド 2025 年版」にも色濃く反映されています。同レポートでは、2028 年までに MDR サービスの調査の 50% が脅威エクスポージャ管理に焦点を当てると予測されており、これは現在の20%から大幅な増加です。このアプローチは、攻撃対象領域の削減や予防戦略と、プロアクティブな攻撃者検知を組み合わせたものであり、予防が現代のサイバーセキュリティの中心的要素であることを強く裏付けています。

攻撃対象領域の削減

攻撃対象領域の削減とは、攻撃者がデバイスやデータを侵害するために悪用できる侵入口を最小限に抑えることを意味します。もはや組織にとって、システムやアプリケーションを最新の状態に保つことや、不審なフィッシングメールをブロックするといった個別・断片的な対策だけでは不十分です。攻撃される前にギャップを自動的に特定して解決する、予防重視のセキュリティテクノロジーの導入が不可欠となっています。

AI を活用したサービス、生成 AI エージェント、ゼロトラスト型アプリケーションモデル、プロアクティブなエンドポイント監視といった技術は、異常な振る舞いを特定・遮断し、デバイスのエクスポージャを低減し、脅威が実行される前に阻止します。このように、攻撃対象領域の削減は、ベストプラクティスと高度なテクノロジー層を組み合わせることで実現され、セキュリティの基盤要素として予防を取り入れて強化します。

効果的な予防とは、攻撃が発生する前にこれらの防御策が機能し、既知や未知の脅威に対するデバイスのエクスポージャを最小限に抑えることです。このアプローチは、機密データを保護し、事業継続性を確保するだけでなく、従来の検知・対応重視のセキュリティを補完し、攻撃が発生した場合の対応力とプロアクティブな防御を融合させた包括的なセキュリティ戦略を実現します。

エンドポイント保護がインシデントの予防に貢献する仕組み

高度なエンドポイント保護ソリューションは、マルウェア、フィッシング、あるいは正規プロセスに紛れ込もうとする高度な攻撃手法など、システムが侵害される前に悪意のある挙動を検知・遮断するよう設計されています。これらのソリューションは、以下のような複数の予防技術を自動的に連携させて動作します。

AI を活用したインテリジェントエージェントとサービス
アプリケーションやシステムの挙動から継続的に学習し、未知の新しい脅威に対しても攻撃の兆候となるパターンを検出します。また、生成 AI アシスタントを通じて、テレメトリデータに対する自然言語でのクエリを可能にします。

ゼロトラストアプリケーションサービス
すべてのアプリケーションやプロセスに検証を必須とし、正規のシステムツールが悪用されることを防止します。

行動分析とシグナル相関
脅威ハンティングサービスは、複数のセキュリティ指標を、コンテキストを考慮して分析し、ユーザーに影響が及ぶ前に攻撃を予測して無力化します。

継続的なエンドポイント監視
リスクの高いデバイスを特定し、既知の攻撃手法をブロックするとともに、全体的な攻撃対象領域を削減します。

リモート監視と対応
日常業務を妨げることなく、セキュリティチームが安全にインシデントの調査および対処を行えるようにします。

これらの機能により、エンドポイント保護は予防を重視した防御の最前線として機能し、脅威がシステムやデータを侵害する前にユーザーを保護します。ゼロトラスト、AI を活用したインテリジェントエージェント、そして脅威ハンティングの組み合わせにより、予防重視の戦略は具体的で能動的な防御へと進化し、情報、生産性、運用の継続性を守ります。

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