2017/09/12

VR/AR ハッキングの可能性

VR, 仮想, Headset
2017 年 9 月 12 日 編集部記事

VR(仮想現実)、AV(拡張現実)は、大きな可能性を秘めたテクノロジではありますが、他のイノベーションと同様に、潜在的なセキュリティリスクを検証することが重要です。ウォッチガードの CTO、Corey Nachreiner が、Help Net Security の最新コラムで、現在および将来の AR/VR ハッキングのリスクについて説明しています。

現段階では、新たな攻撃対象や金銭を簡単に脅し取るための方法などといった、VR/AR テクノロジに関する情報がほとんど公開されていません。したがって、現状では大きな脅威ではありませんが、将来的に VR/AR が発達して日常生活で活用されるようになると、この状況が大きく変わる可能性があります。Corey の記事から、3D モデルのアバターが一般化した場合の未来の潜在的セキュリティリスクに関する説明を抜粋して、以下にご紹介します。

「悪意ある誰かが ある他人の 3D モデル、さらには、VR のあらゆる行動の履歴を手に入れた場合のソーシャルエンジニアリングの可能性を想像してみてください。このような偽のビデオは今のところ未完成ですが、VR の追跡データや高精度の 3D モデルによって、一体どのような変化がもたらされるのでしょうか。話し方や動作の「ちょっとした癖」は人によって異なり、それも 1 つの個人の ID となり得ます。このような人間の細かい特徴をハッカーが手に入れ、友人をソーシャルエンジニアリングで欺いたり、デジタル化された方法でその人自身になりすましたりする恐れがあります。」

これ以外にも、ハッカーに AR ディスプレイを操られて危険な状況へと誘導させられたり、仮想キーボードの入力を分析して PIN やパスワードを盗まれたりするなどのセキュリティリスクが将来的に発生する可能性があります。

Help Net Security の記事全文(英語)で詳細をご確認いただき、サイバーセキュリティのニュース全般については、セキュリティニュースの Corey Nachreiner のデイリーセキュリティバイトのビデオをご覧ください。