2023/11/15

小売業がサイバーセキュリティインシデントを防ぐには?

2023 年 11 月 15 日 Kirk Jensen 著

年末は小売業界にとって非常に忙しい時期です。11 月と 12 月は、ブラックフライデー、サイバーマンデー、クリスマスなどのイベントが目白押し。小売業者にとっては重要な月となります。

現在は小売業界のデジタル化と成長が著しく進んでいます。ショッピングシーズンには、自ずからサイバーセキュリティの懸念が高まります。Online Dasher のデータによれば、2022 年に報告されたサイバー攻撃の 24% は小売業で発生しており、攻撃の主要な標的の 1 つとなっていることが明らかです。

しかし、なぜ小売業はサイバー犯罪者にとって魅力的なのでしょうか。この答えは、小売業がシステム上で処理・保存する膨大なデータ量にあります。特にその中でも重要なのは金融データで、機密情報を入手するための主要な源泉となっています。

セキュリティ侵害を防いで脅威に対抗するには、物理的なチャネルとデジタルチャネルのすべてで、小売業者が自社のデータと顧客のデータを守るセキュリティシステムを導入する必要があります。これにより、小売業はより信頼性のあるサービスを提供し、消費者の信頼を得ることができます。

小売業者向けのサイバーセキュリティ 5 つのヒント

サイバーセキュリティシステムを実装する際にすべての小売業者が従うべき、基本的なガイドラインが以下です。

  1. ソフトウェアの更新
    システムの更新が遅れていることは、致命的な脆弱性の 1 つです。最新のセキュリティ修正を含んだソフトウェアへと定期的に更新することで、保護がより効果的になります。
  2. 実店舗のセキュリティ
    デジタル化は進んでいるものの、実店舗はいまだに小売業の大事な一部分です。販売に関わる場で脆弱なデバイスを利用している場合、悪意あるソフトウェアによって金融情報を盗まれる可能性があります。特に支払いに利用するすべての店舗端末のセキュリティが重要です。
  3. 迅速な対応
    問題が発生した場合、早期に問題を検出してできるだけ迅速に対処することが重要です。これにより引き起こされる損害を軽減し、脅威の拡大を防ぎます。
  4. 外部の専門家を頼る
    小売業においては、内部の IT チームがサイバーセキュリティを処理するのに必要なインフラストラクチャを持っているケースはそれほど多くありません。小売業界に特化した MSP(マネージドサービスプロバイダ)を利用すれば、サイバーセキュリティプロトコルの推進と、ビジネスに最適なソリューションを見つける上で、素晴らしい味方となります。
  5. 総合的なサイバーセキュリティシステム
    これは、良いサイバーセキュリティシステムの基盤といえます。脅威にさらされうるすべてのレベルを効果的に統合したファイアウォールは、一貫して機密データを守る役に立ちます。これは、特に中小企業にとって理想的な解決策です。さまざまな販売ポイントのシステムを保護し、統一された方法でセキュリティプロトコルとデータ保護を強化できます。

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