リモートワークフォースを保護するための 6 つのベストプラクティス
2025 年 10 月 20 日 Bill Munroe 著
リモートワーク、インターネット、そしてクラウドアプリの登場により、組織の働き方は大きく変わりました。従業員は自宅やカフェ、空港、コワーキングスペースなど、どこにいても生産的に働くことができます。しかし、この柔軟性には深刻なリスクが伴います。リモート接続が増えるたびに、攻撃対象領域が拡大するためです。フィッシング、ランサムウェア、認証情報の窃取、保護されていないデバイスなど、どれも攻撃者の侵入口となり得ます。中小企業にとっては、たったひとつのミスが、データ損失、業務停止、評判の悪化といった結果を招くおそれがあります。
課題は明白です。従業員に必要なアプリへのシームレスなアクセスを提供しつつ、ビジネスを不要なリスクにさらさないためにはどうすればよいのでしょうか。その答えは、セキュリティ・利便性・可視性を組み合わせたプロアクティブな戦略にあります。
リモートワークフォースを保護する 6 つのベストプラクティス
- ゼロトラストを採用
ユーザ、デバイス、接続のいずれも、デフォルトでは「安全ではない」という仮定をしましょう。最小権限のアクセスを徹底し、すべてのリクエストをリアルタイムで検証します。 - 強固な ID と MFA を強制
多要素認証(MFA)を備えた ID プロバイダを利用し、一般的な初期の攻撃経路である認証情報の窃取を防ぎます。 - Web とインターネットアクセスを保護
セキュア Web ゲートウェイや DNS フィルタリングを導入し、従業員がどこから接続してもフィッシング、マルウェア、悪意のあるサイトから保護します。 - フラットなネットワークアクセスを廃止
従来の VPN のようなネットワーク全体へのアクセス方式を見直し、アプリ単位・ユーザ単位の接続に切り替えることで、攻撃者の水平移動を抑止します。 - デバイスとその状態を監視
エンドポイントが最新のアンチウイルス/EDR で保護されていることを確認し、アクセス前にデバイスの状態(ポスチャ)を検証します。 - ポリシーと可視化を一元管理する
単一のコンソールで管理を統合し、ポリシーの一貫性を保ちながら、コンプライアンス対応を簡素化し、リモート環境でのアクティビティをリアルタイムに可視化します。
リモートワークフォースセキュリティチェックリスト
- 全ユーザに対して MFA を有効化
- ID プロバイダをアクセス制御ポリシーと統合
- FWaaS(Firewall as a Service)、セキュア Web ゲートウェイ/DNS フィルタリングを導入
- アプリ単位・最小権限アクセスを実施
- エンドポイント保護とデバイスポスチャチェックを有効化
- クラウド上でポリシーを集中管理
- 監査用に包括的なログとレポートを保持
すべてを統合して保護
リモートワークフォースの保護とは、単にツールをひとつ追加することではありません。ユーザがどこで働いていても保護できる、統合されたクラウドベースの仕組みを構築することです。
ウォッチガードの FireCloud Total Access を利用すれば、中小企業や MSP は、これらのベストプラクティスを単一のサービスとして導入できます。インターネット上の脅威からユーザを守り、SaaS やプライベートアプリへのゼロトラストアクセスを実現し、すべてを WatchGuard Cloud で一元管理できます。
リモートワークは今後も続いていきます。セキュリティもそれに合わせて柔軟でなければなりません。いま行動を起こす組織こそが、人を守り、データを守り、生産的でレジリエントなワークフォースを実現できます。